BARのレジの選び方|失敗しないPOSレジの基準

開業準備を進める中で「レジはどれにすればいいか」と迷う人は多い。
いろんなサービスがあって、比較記事を読むほど混乱する
そんな経験をした方も多いと思います。

結論を先に言います。BARのレジは、Square(スクエア)一択です。
この記事では、なぜそう言い切れるのかを、現場目線で根拠とともに解説します。

そもそもBARに必要なレジの機能とは

まず「BARのレジに何が必要か」を整理します。必要以上の機能を求めて高コストのシステムを入れると、使いこなせないまま固定費だけが出ていきます。

1 現金・カード・電子マネーを受け取れる
キャッシュレス決済は今や必須。「現金のみ」のBARは客を逃します。
クレジットカード・交通系IC・QRコード決済に対応できること。
2 売上データを記録・確認できる
日次・月次の売上を正確に把握できること。
「何が売れているか」「客単価はいくらか」を確認できると、経営判断に使える。
3 操作が簡単
接客しながら片手でさっと操作できること。
複雑なシステムはミスを生む。シンプルさが正義。
4 初期費用・月額費用が低いこと
開業直後は資金が限られる。
固定費を増やさずに始められるかどうかが重要。
5 レシートが発行できる
プリンターレシートか電子レシートか。
BARの場合は電子レシート(メール・SMS送信)でも十分なケースが多い。

逆に言うと、BARに「在庫管理」「スタッフシフト管理」「予約管理」などの高度な機能は基本的に不要です。これらが売りの高コストシステムを入れると、使わない機能の費用を毎月払い続けることになります。

BARのカウンターに馴染むシンプルな見た目も、Squareを選ぶ理由のひとつ。

レジの選択肢を整理する

市場に出回っているレジ・POSシステムを大きく4種類に分類して比較します。

種類初期費用月額費用決済手数料BAR向きか
Square(スクエア)
★ 推奨
ほぼ0円
端末代のみ
0円〜
無料プランあり
3.25〜3.75%
売上連動
◎ 最適
Airレジ+Airペイ
リクルート系
端末代のみ0円〜3.24〜3.74%○ 使える
スマレジ
本格POSシステム
端末代+設定費月額3,300円〜別途決済契約△ 機能過多
従来型レジ(専用機)
電気店で売っているもの
3〜15万円0円カード対応別途✕ 非推奨
従来型レジを今から選ぶ理由はない

電気屋で売っている「レジスター」を選ぶオーナーがまだいますが、現金しか扱えない・売上データが取れない・後からキャッシュレス対応するには別途端末が必要と、デメリットだらけです。初期費用が安く見えても、トータルコストは高くなります。

なぜSquareが一択なのか・5つの理由

理由 01 初期費用がほぼゼロ
端末代だけで始められる

Squareのリーダー(カード読み取り端末)は数千円〜1万円台で購入できます。
アプリ自体は無料。月額固定費もかかりません。
開業時の資金が限られる中で、レジのコストをほぼゼロで始められるのは大きな強みです。

スマホやタブレットがあれば、それがそのままレジになります。
専用の大きな機械を置く必要がなく、カウンターの上に端末1つあれば完結します。
理由 02 キャッシュレス決済が全部まとまる
クレカ・IC・QRコード、これ一台で全対応

Squareは、Visa・Mastercard・JCB・Amexなどのクレジットカードはもちろん
Suicaなどの交通系IC、iD・QUICPayなどの電子マネー、
そしてPayPayなどのQRコード決済にも対応しています。

「カードは別の端末・QRはまた別」という状態になると、カウンターが端末だらけになります。Squareは1台でまとめて対応できるため、カウンターがすっきりします。

✅ 対応している主な決済
Visa・Mastercard・JCB・Amex
交通系IC(Suica・PASMOなど)
iD・QUICPay
PayPay・楽天Payなど(QR)

⚠️ 別途設定が必要なもの
一部のQR決済は追加設定が必要
端末の種類によって対応範囲が異なる
理由 03 売上データがスマホで即確認できる
経営の「数字」が自動で記録される

Squareは決済のたびに売上データが自動で記録されます。
アプリを開けば、日次・週次・月次の売上・客単価・時間帯別の売上傾向などが一目でわかります。営業終了後にExcelに打ち込む手間がいりません。

FP資格を持つ立場から言うと、
この「売上データの自動記録」は経営管理において非常に重要です。
確定申告のときも、Squareのレポートをそのまま使えるのは大きなメリットです。
理由 04 入金サイクルが早い
最短翌営業日に口座へ

従来のカード決済は入金まで1〜2ヶ月かかることがありました。
Squareは最短翌営業日に指定口座に振り込まれます(スクエアの「翌日振込」プランを利用した場合)。

開業直後は資金繰りがタイトになりがちです。
キャッシュレス売上が早く手元に来ることは、資金繰りの安心感に直結します。
理由 05 操作が直感的でシンプル
マニュアルなしで使い始められる

Squareのアプリは直感的に使えるUIで設計されています。
メニューを登録しておけば、タップするだけで会計できます。
バーテンダーが接客しながら片手でスムーズに操作できる設計です。

スタッフを雇う場合も、教えるのが楽です。
「これをタップして、カードをかざしてもらうだけ」で済みます。

Squareの費用・手数料をリアルに計算する

「手数料3.25〜3.75%は高くないか?」という疑問を持つ方もいます。実際に計算してみましょう。

端末(リーダー)購入費
4,980円〜
買い切り。一度買えば継続費用なし。
月額固定費
0円
無料プランで基本機能は全て使える。
決済手数料(クレカ)
3.25%
Visa・Mastercard・JCB・Amex一律。
決済手数料(QR等)
3.75%
PayPayなどのQRコード決済。

月売上80万円・キャッシュレス比率60%の場合

試算:月のSquare手数料

  • キャッシュレス売上:80万円 × 60% = 48万円
  • 手数料(3.25%として計算):48万円 × 3.25% = 約15,600円
  • 月額固定費:0円
  • 月の総コスト:約15,600円

月1万5千円台で、キャッシュレス全対応・売上データ管理・レシート発行まで全てできます。これを高いと見るか安いと見るかですが、現金のみで運用することによって失う客数と比較すれば、明らかに安い投資です。

「現金のみ」は今の時代、機会損失

財布に現金を入れていない人が増えています。「カード使えますか?」と聞いて「現金のみです」と言われたとき、そのまま帰る客は少なくありません。特に初めて来た客はリピートしません。キャッシュレス対応は「サービス向上」ではなく「最低限の準備」です。

Squareで実際にできること

✅メニュー登録・管理
ドリンクメニューを登録しておけば、タップして選ぶだけで会計できる。
メニューの追加・変更もアプリから即反映。
✅売上レポートの自動生成
日次・週次・月次の売上が自動でグラフ化される。
「何時が一番売れているか」「何のメニューが売れているか」も確認できる。
✅電子レシートの発行
メールやSMSでレシートを送れる。
紙のレシートが必要な場合はBluetoothプリンターと接続できる。
✅チップ機能(任意)
海外の客やインバウンド対応として、チップを受け取る設定もできる。
BARでは活用できるケースもある。
✅複数端末の連携
複数のスマホ・タブレットを同じアカウントで使える。
スタッフが増えたときも追加コストなしで対応できる。

売上データはアプリでいつでも確認できる。経営の「数字を見る習慣」が自然につく。

Squareが向かないケースも正直に書く

「一択」と書きましたが、全てのBARにSquareが完璧というわけではありません。正直に向かないケースも書いておきます。

こんな場合はSquare以外も検討してください

① 月商が500万円を超える大規模店の場合:手数料の絶対額が大きくなるため、月額固定型の決済サービスの方がトータルで安くなることがある。

② テーブルオーダー・注文管理システムが必要な場合:ダイニングBAR・複数スタッフで複数テーブルを管理する場合は、スマレジやUber Eats POS等との連携が必要になることがある。

③ 大型の現金ドロワーが必要な場合:現金比率が非常に高い業態では、専用の大型ドロワーや釣り銭機との連携が必要になることがある。

ただし、これらはほとんどのBAR(特に1人〜2人で回す小規模店)には当てはまらないケースです。一般的なBAR規模であれば、Squareで全て対応できます。

導入の手順

1 Squareのサイトでアカウントを作成

メールアドレスとパスワードで登録。無料で即日できる。
square.com から始める。
2 端末(リーダー)を購入する

Squareのサイトで購入可。
ICチップ・タッチ決済対応の「Square リーダー(第2世代)」がおすすめ。4,980円〜。
3 アプリをダウンロードしてメニューを登録

「Squareポイントオブセール」アプリをスマホにインストール。
ドリンクメニューを登録する。写真・価格・カテゴリを設定できる。
4 銀行口座を登録して入金設定をする

売上の振込先口座を登録する。本人確認書類も必要。審査は通常数日以内。
5 テスト決済して完了

自分のカードでテスト決済をして、正常に処理されるか確認。
開業当日にいきなり使わず、事前にテストしておくことが大切。
開業前に必ずテスト決済をやること

開業当日に初めてカード決済を試みて、うまくいかないというトラブルは実際に起きています。端末の接続確認・アプリの動作確認・口座への振込確認を、開業1週間前までに完了させてください。

この記事のまとめ

  1. BARのレジはSquare(スクエア)一択。初期費用ほぼゼロ・月額固定費なし・全決済対応。
  2. 現金のみの運用は今の時代、機会損失。キャッシュレス対応は最低限の準備。
  3. 月売上80万円・キャッシュレス比率60%の場合、手数料は月約1万5千円。この投資価値は十分にある。
  4. 売上データが自動記録されるため、経営管理・確定申告の手間が大幅に減る。
  5. 導入は5ステップ。アカウント作成→端末購入→メニュー登録→口座登録→テスト決済。
  6. 開業当日より1週間前にはテスト決済を完了させておく。

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