BARで人気のカクテルランキング|まず揃えるべき定番メニューとは?

「どのカクテルがよく注文されるのか」
これはBAR開業者が知っておくべき最重要情報のひとつです。
人気カクテルをメニューに揃えることが集客の基本であり、
注文が多いカクテルを上手に提案できることが客単価向上につながります。

この記事では、現場の体感と業界データをもとに
「BARで人気のカクテルTOP15」をランキング形式で解説。
レシピ・原価・バーテンダーとしての提案ポイントまでまとめます。

人気カクテルランキングを知る意味

「自分の好きなカクテルをメニューに入れればいい」この発想だけでメニューを作ると、お客さんが頼みたいものがない店になります。人気カクテルを把握してメニューに揃えることには、3つの意味があります。

🎯 メニュー設計の土台
「注文されるカクテルの品揃え」が集客の前提。
定番なしのメニューは初来店客が頼めない。
💰 仕入れ計画の根拠
人気カクテルのベーススピリッツを優先仕入れすることで、在庫の無駄が減る。
📈 提案接客の武器
「迷っているお客さん」に定番人気カクテルを自信を持って提案できる。
客単価向上につながる。

定番カクテルはBARの「共通言語」。どの店でも頼める安心感が初来店客を助ける。

TOP15 詳細解説

🥇ジントニック
Gin & Tonic
不動の1位 初心者〜上級者 作りやすい
BARで最も注文されるカクテルといえばジントニック。
老若男女を問わず頼まれる定番中の定番です。
「とりあえず何か頼みたい」という客の入口として機能します。
使うジンの種類・トニックウォーターの銘柄・ガーニッシュのカットで差別化できる。

ベーシックレシピ
ジン(タンカレー等)45ml
トニックウォーター 適量(約120ml)
ライム 1/4カット

バーテンダーの提案ポイント
「ジンは何種類かありますが、今日は〇〇はいかがですか?」と
ジンの種類を提案するだけで会話が生まれる。
使うジンによって印象が全然違うことを伝えると、常連になってから別のジンを試したくなる。
🥈モスコミュール
Moscow Mule
女性人気No.1 SNS映え
ウォッカ+ジンジャービア+ライムの爽快な飲み口が女性客・若い客層に絶大な人気を誇ります。
カッパーマグ(銅製マグ)で提供すると見た目の印象が大きく変わり、SNS映えも抜群。
ジンジャービアはジンジャーエールとは別物なので混同しないよう注意。

ベーシックレシピ
ウォッカ 45ml
ジンジャービア 適量
ライムジュース 15ml

バーテンダーの提案ポイント
カッパーマグを導入するだけで注文率が上がる。
「SNS映えする」と口コミで広がりやすいカクテルのひとつ。
🥉カシスオレンジ
Cassis Orange
飲みやすさ最高 BAR初心者の入口
「BARで何を頼めばいいかわからない」という初心者が最初に頼む定番カクテルです。
甘みと飲みやすさから、お酒が苦手な客でも注文しやすい。
メニューにない店はBARとして信頼度が下がります。
利益率は低めですが、集客・初来店客の入口として欠かせない。

ベーシックレシピ
カシスリキュール 45ml
オレンジジュース(100%)適量
4 マティーニ
Martini | ジン+ドライベルモット
BARの象徴 上級者・ウイスキー好きの次の一杯
「カクテルの王様」と呼ばれるクラシック中のクラシック。
BARとしての格を示す一杯です。
ジンとベルモットの比率・スタイル(ドライ/ウェット)でバーテンダーの個性が出ます。
「マティーニを頼む客」はBARを知っている客。会話が盛り上がりやすい。

提案ポイント
「ドライマティーニはいかがですか?」という一言が、お酒好きの客の心に刺さります。
自分なりの「スタイル」を持つことで個性が出るカクテル。
5 マルガリータ
Margarita | テキーラ+コアントロー+ライム
若い世代に人気 スノースタイルで映える
テキーラベースのショートカクテルの定番。
グラスのリムをスノースタイル(塩で縁取り)にすることで見た目の印象が強くなります。
テキーラ好きの客・若い世代からの注文が多い。フローズンスタイルにすると夏場の人気が上がります。
6 ダイキリ
Daiquiri | ラム+ライム+シュガーシロップ
シンプルで奥が深い カクテル好きに刺さる
シンプルな3素材のバランスで腕が出るカクテル。
「バーテンダーの腕が試される」一杯として、カクテルを知っている客が頼む傾向があります。
フローズンダイキリにするとまた違う魅力が出ます。
7 ネグローニ
Negroni | ジン+カンパリ+スイートベルモット
ビター好きに人気 近年急上昇
クラフトカクテルブームで近年注文率が急上昇しているクラシックカクテル。
ビターな大人の味わいで、ウイスキー好きが「カクテルを試してみようか」というときに向く一杯。
赤い色が美しくSNS映えもする。
8 アマレットサワー
Amaretto Sour | アマレット+レモン+ソーダ
甘め好きに人気 女性客に◎
アーモンド風味の甘さとレモンの酸味が合わさったサワー系カクテル。
甘めのカクテルが好きな女性客に人気。
泡立てた卵白を加えるクラフトスタイルにすると見た目も洗練されます。
9 モヒート
Mojito | ラム+ライム+ミント+ソーダ
夏の定番 ミント香が人気
ミントの清涼感と炭酸の爽快感が夏に特に人気。
フレッシュミントを使うと香りが格段に良くなります。
見た目の緑が映えてInstagramでよく撮られるカクテルのひとつ。ミントの鮮度管理が品質の鍵。
10 ブラッディメアリー
Bloody Mary | ウォッカ+トマトジュース
赤い見た目が印象的 スパイス好きに◎
トマトジュースベースの独特なカクテル。
セロリスティック・レモン・スパイスの組み合わせで個性が出ます。
「変わったものを飲みたい」という客へのおすすめ提案として使いやすい。
順位カクテル名特徴難易度
11位サイドカーコニャック+コアントロー+レモン。大人の渋みが好きな客に。中級
12位ウイスキーサワーウイスキー+レモン+シュガー。ウイスキー好きの入門カクテルとして。初級
13位コスモポリタンウォッカ+コアントロー+ライム+クランベリー。ピンク色が女性人気。初級
14位ラストワードジン+マラスキーノ+シャルトリューズ+ライム。クラフト好きに近年人気急上昇。上級
15位スプリッツプロセッコ+アペロール+ソーダ。低アルコール需要に対応。オレンジ色が映える。初級

定番カクテルを揃えることが、初来店客に「頼みたいものがある店」という安心感を与える。

客層別・おすすめカクテル早見表

「どんな客が来たときに何を提案すればいいか」接客の場で即座に使える早見表です。

👩 BAR初心者・女性

  1. カシスオレンジ
  2. モスコミュール
  3. アマレットサワー
  4. コスモポリタン
  5. スプリッツ

👔 ビジネスパーソン・お酒好き

1. マティーニ
2. ネグローニ
3. サイドカー
4. ダイキリ
5. ウイスキーサワー

🌞 夏・爽快系希望

1. ジントニック
2. モヒート
3. マルガリータ(フローズン)
4. スプリッツ
5. ジンバック

🥃 ウイスキー→カクテルの橋渡し

1. ウイスキーサワー
2. マンハッタン
3. オールドファッションド
4. ラストワード
5. ネグローニ

原価率・利益率ランキング

人気カクテルの中でも、利益率に大きな差があります。売上を最大化するために、利益率の高いカクテルを把握しておきましょう。

カクテル名目安原価目安販売価格原価率利益率
ジントニック約260円1,200円21.7%◎ 高い
マティーニ約160円1,400円11.4%◎ 最高
ネグローニ約200円1,400円14.3%◎ 高い
ダイキリ約130円1,200円10.8%◎ 高い
モスコミュール約220円1,200円18.3%○ 良好
マルガリータ約271円1,400円19.4%○ 良好
カシスオレンジ約213円1,000円21.3%△ 低め
モヒート約200円1,200円16.7%○ 良好
利益率の高いカクテルを「推し」にする

マティーニ・ネグローニ・ダイキリなどクラシックカクテルは原価率が低く利益率が高い傾向があります。これらを「バーテンダーのおすすめ」として積極的に提案することで、同じ客単価でも手残りが増えます。「カクテルが好きな客への提案」を意識するだけで、月の利益が変わります。

「定番」を超える:オリジナルカクテルへの橋渡し

定番カクテルを揃えることは出発点です。その上で「ここにしかない1杯」を作ることが、リピーターと差別化の核心になります。

定番カクテルから「オリジナル」に発展させる考え方

  • ベースを変える:ジントニックのジンを地場クラフトジンに変えるだけで「ここにしかない」ジントニックになる。
  • ガーニッシュで個性を出す:モヒートのミントを国産ハーブに変える・マルガリータのスノースタイルをスパイスミックスにする。
  • 季節の素材を取り入れる:春はいちご・夏はスイカ・秋は柿・冬はゆずをアクセントに。同じベースでも季節感が出る。
  • 名前をつける:「このBARのシグネチャーカクテル」として店名や地名を冠したネーミングをつける。記憶に残りやすくなる。

この記事のまとめ

  1. BAR人気カクテルTOP3はジントニック・モスコミュール・カシスオレンジ。この3つは必ずメニューに入れる。
  2. マティーニ・ネグローニ・ダイキリはカクテル好きの客に刺さる。BARの格を示すクラシック3品。
  3. 利益率が高いのはマティーニ・ダイキリ・ネグローニ。バーテンダーのおすすめとして積極的に提案する。
  4. 客層によって提案するカクテルを変える。初心者→甘め・飲みやすい系。お酒好き→クラシック系。
  5. 定番カクテルを揃えることが「誰でも頼める店」の基本。その上でオリジナルカクテルで差別化する。
  6. 定番をベースにガーニッシュ・素材・名前で個性を出す。「ここにしかない一杯」がリピートの鍵になる。

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