
「あのカクテルが飲みたくて、あの店に行く」
そう言われる1杯があるかどうかで、店の生存力は大きく変わります。
オリジナルカクテルは、他店との差別化・ブランディング・
客単価アップを同時に狙える強力な武器です。
この記事では、看板になるオリジナルカクテルの作り方と戦略を解説します。
オリジナルカクテルが持つ戦略的価値
オリジナルカクテルは「価格の物差し」を持たないメニュー
既存の定番カクテル(モヒートやジントニックなど)は、
お客様の中に「相場観」があります。一方オリジナルカクテルには
相場観がないため、価値提案次第で適正な価格設定がしやすいという特徴があります。
✅ オリジナルカクテルの主な役割
- 他店との明確な差別化ポイントになる
- 「ここでしか飲めない」という来店動機を作る
- SNS投稿・口コミのきっかけになりやすい
- 原価設計次第で、利益率の高いメニューにもなり得る
設計の手順
- コンセプト(店の世界観、ターゲット客層)を明確にする
- ベースとなるスピリッツ・味の方向性を決める
- 試作を重ね、味・見た目・提供時間のバランスを検証する
- 原価計算を行い、価格設定を決める
- ネーミング・提供演出を含めた最終仕上げを行う
- スタッフ全員がレシピと背景を説明できる状態にする
「美味しい」だけでは看板メニューにならない
美味しさに加えて、見た目のインパクト、
語れるストーリー、店のコンセプトとの一貫性があって初めて
「あの店といえばこれ」という認知につながります。
ネーミングとストーリー設計
- 店名・コンセプトに関連づけた名前にすると、記憶に残りやすい
- 由来やエピソードを短く語れるようにしておく(接客時の会話のきっかけになる)
- 季節・地域性を反映させると、ジャパニーズBARらしい個性が出しやすい
- 発音しやすく、SNSでハッシュタグとしても使いやすい名前を意識する
ストーリーは「長さ」より「印象に残る一言」
由来を長々と説明するより、
「〇〇をイメージして作った1杯です」という
一言で伝わるストーリー設計の方が、記憶に残りやすくなります。
原価・提供オペレーションの設計
⚠️ 看板メニューだからこそ気をつけたいポイント
- 原価率だけでなく、仕込みの手間・提供時間も含めて設計する
- 特殊な材料を使う場合、安定した仕入れができるか事前に確認する
- 繁忙時間帯でも再現性高く提供できるレシピにする(過度に複雑な工程は避ける)
- 「BARで利益率の高いメニューとは?」も参考に、原価と価格のバランスを検証する
メニューでの見せ方
- メニューの一番目立つ位置(表紙、最初のページなど)に配置する
- 写真・イラストを添え、視覚的な魅力を伝える
- 「当店オリジナル」「〇〇年から愛される1杯」など、特別感を演出する表現を添える
- スタッフからの声かけ(「まずはこちらが人気です」など)と連動させる
育てていくという考え方
オリジナルカクテルは「完成」ではなく「育てるもの」
一度作って終わりではなく、お客様の反応を見ながら
レシピや見せ方を微調整していくことで、
より愛される看板メニューに育っていきます。
✅ 育てる際の視点
- 注文数・リピート率のデータを定期的に確認する
- お客様からの感想・反応を接客の中で拾い上げる
- 季節ごとにアレンジ版を出し、話題性を継続させる
- 一定期間で人気が安定したら、レギュラーメニューとして定着させる
この記事のまとめ
- オリジナルカクテルは相場観がないため、価値提案次第で適正な価格設定がしやすい。
- コンセプト設計から試作、原価計算、ネーミングまで一連のプロセスで作り込む。
- ストーリーは長さより「一言で伝わる印象」を意識するとお客様の記憶に残りやすい。
- 原価率だけでなく、仕込みの手間や提供オペレーションも含めて設計する必要がある。
- メニュー上の見せ方や接客での声かけと連動させることで、看板メニューとして育ちやすくなる。
- オリジナルカクテルは完成形ではなく、反応を見ながら継続的に育てていくものと捉える。
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