BAR開業前に読むべき本10選|繁盛店オーナーが学んでいる知識とは?

「カクテルの本は読んだけど、経営の本は読んでいない」

これ、開業準備でありがちな偏りです。

BAR開業に必要な知識は、カクテル技術だけでなく
経営・税務・事業計画まで多岐にわたります。

この記事では、技術書と経営書をバランスよく紹介します。

カクテル・バーテンディング技術の基礎書

1. カクテルの教科書(柴田書店)

現役バーテンダーの山田高史氏・宮之原拓男氏による正統派の基礎書です。シェイク・ステア・ビルド・ブレンドという4つの技法を、写真とともに段階的に解説しており、家庭にある道具でも再現できるよう分量・手順が細かく言語化されています。

2. NBA新オフィシャル・カクテルブック(改訂版)

日本でカクテルの作り方を体系的に学びたい人向けの一冊。材料や基本的な作り方の流れが丁寧にまとめられ、個人のコツというより業界共通のルールとして整理されている点が特徴です。

3. マイ・スタンダード・カクテル(ベースの酒の生かし方)

日本を代表するバーテンダーが、ベースとなるスピリッツの個性の活かし方を語る一冊。オリジナルカクテル開発の考え方を学びたい人に向いています。

まずはこの3冊で「基礎の型」を身につける

技法・分量・手順という土台を先に固めることで、
その後に読む発展的な本の理解度が大きく変わります。

応用・発想を広げる技術書

4. サヴォイ・カクテルブック

カクテルの歴史を語る上で欠かせない、世界的に知られる古典的名著です。

5. シューマンズ バーブック

海外のバーテンディング文化・実践的なノウハウを学べる一冊です。

6. ザ・ミクソロジー(カクテル創作のメソッドとテクニック)

日本のトップミクソロジストによる創作カクテルを収録した一冊。創作の考え方や最新のカクテルトレンドを学びたい人に向いています(「BARのオリジナルカクテル戦略」も参照)。

7. カクテル パーフェクト・ガイド(デイル・デグロフ)

海外の名バーテンダーによる技術書。海外の視点からカクテル作りの奥深さを学べます。

発想を広げる本は「基礎を固めた後」に読むのがおすすめ

歴史・創作系の本は、基本の型が身についた状態で読むことで、
「なぜこのレシピが生まれたのか」という背景まで理解が深まります。

個人事業・経営の基礎を学ぶ本

8. オールカラー 個人事業の始め方

これから独立を考える人向けに、開業手続き・税務・経理の基礎をカラー図解でまとめた入門書です。「BARの税金基礎知識」「BARの確定申告ガイド」で触れた内容の理解を助けてくれます。

9. 飲食店経営・数字管理に関するテーマの本

FL比率(原材料費+人件費の売上に対する割合)や原価管理など、飲食店特有の経営数字を扱った書籍・ガイドは複数出版されています。「BARの利益率を改善する方法」「BARのドリンク原価率一覧」の内容と合わせて読むと理解が深まります。

10. 事業計画書の書き方に関するテーマの本

創業計画書・事業計画書の作成方法を扱った書籍は、日本政策金融公庫や商工会議所などの監修によるものも多く出版されています。「BARの事業計画書の作り方」の記事と合わせて、より実践的な書き方を学べます。

経営書は「読んで終わり」ではなく「自店の数字に当てはめる」

本に書かれた一般論を、自分のBARの数字に
落とし込んで初めて実践的な知識になります。
読みながら、自分の事業計画書を並行して作成するのがおすすめです。

本で学ぶ範囲と実務で学ぶ範囲

本だけでは学べないことも多い、という前提を持つ

立地の肌感覚、接客の間合い、仕入れ先との関係構築など、
本では得られない実践知も数多くあります。
「BAR開業前に見学すべき店舗とは?」で紹介した現地調査と、
読書をセットで進めることが理想的です。

読書の進め方

  1. まずはカクテル技術の基礎書(1〜3)で土台を固める
  2. 経営・税務の基礎書(8〜10のテーマ)を並行して読み進める
  3. 基礎が固まったら、発想を広げる技術書(4〜7)に進む
  4. 読んだ内容を、自分の事業計画・メニュー構成に反映させる

この記事のまとめ

  1. BAR開業の読書は、カクテル技術と経営・税務の両面をバランスよく揃えることが重要。
  2. 「カクテルの教科書」など、基礎技法を体系的に学べる本から着手するのがおすすめ。
  3. サヴォイ・カクテルブックなど歴史・発想系の本は、基礎を固めた後に読むと理解が深まる。
  4. 個人事業・税務の入門書は、開業手続きの全体像を把握するのに役立つ。
  5. 経営書は読むだけでなく、自店の数字・事業計画に当てはめて初めて実践的な知識になる。
  6. 本で学べない部分(立地の肌感覚など)は、店舗見学や現地調査とセットで補うことが大切。

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