
「見積もりを取ったら、想定の2倍だった」
内装工事費用は、物件の状態(スケルトンか居抜きか)によって
大きく変わります。相場観を知らずに進めると、
資金計画そのものが崩れかねません。
この記事では、BAR内装工事の費用相場と、
コストを左右する要因を整理します。
坪単価の相場
バーの内装工事は物件状態で大きく変わり、一般的な相場は居抜きが坪単価15万〜30万円、スケルトンが30万〜60万円程度とされています。
| 物件タイプ | 坪単価の目安 |
|---|---|
| 居抜き物件 | 15万〜30万円/坪程度 |
| スケルトン物件 | 30万〜60万円/坪程度 |
デザイン性・こだわりの度合いによっては、坪単価がさらに上振れすることもある
実績データによっては、スケルトン物件での内装工事費用の坪単価が36万円〜92.3万円/坪、中央値64万円/坪という調査結果もあります。
内装のグレード、什器・家具のこだわり度合いによって
坪単価は大きく変動するため、幅を持って予算を考えることが重要です。
スケルトンと居抜きの違い
| 項目 | スケルトン物件 | 居抜き物件 |
|---|---|---|
| 状態 | 内装・設備が全くない状態 | 前テナントの内装・設備が残っている |
| 自由度 | 高い(ゼロからデザインできる) | 低い(既存の間取り・設備に制約される) |
| 費用 | 高くなりやすい | 抑えやすい |
| 工事期間 | 長い(1カ月以上が目安) | 短い(1〜2週間程度が目安) |
居抜きは「安さ」と引き換えに「自由度」を手放す選択
コストを抑えられる一方、間取りや設備を
大きく変更しにくいという制約があります。
自分のコンセプトと、既存の内装がどれだけ合うかを見極めることが重要です。
坪数別の総額シミュレーション
| 坪数 | 居抜き(15〜30万円/坪) | スケルトン(30〜60万円/坪) |
|---|---|---|
| 8坪 | 約120万〜240万円 | 約240万〜480万円 |
| 10坪 | 約150万〜300万円 | 約300万〜600万円 |
| 15坪 | 約225万〜450万円 | 約450万〜900万円 |
※上記はあくまで目安です。デザイン・設備のグレード、地域差、依頼する業者によって変動します
見積もりを取る際は、複数社に同じ条件で依頼し、
坪単価・内訳を比較することをおすすめします。
費用の内訳
- 内装仕上げ工事(壁・床・天井の仕上げ)
- 電気・給排水・空調設備工事
- 厨房設備(シンク、冷蔵庫、製氷機など)
- 家具・什器(カウンター、椅子、収納棚など)
- 照明・音響設備
- 設計・デザイン費
「厨房設備」は費用が高額になりやすい項目
シンク(「BARに必要なシンクの基準」も参照)、冷蔵設備、
換気設備などは、保健所の基準を満たす必要があるため
費用がかさみやすい部分です。中古やリースの活用で
コストを抑える余地がある項目でもあります。
造作譲渡料に注意する
居抜き物件では、前オーナーへの「造作譲渡料」が別途発生することがある
居抜き物件で残された設備を使う場合、前のオーナーから設備を引き継ぐための「造作譲渡料(造作譲渡金)」を支払う必要があるケースが多く、金額は売り手側が決めるため契約前の確認が重要です。
⚠️ 契約前に確認すべきこと
- 造作譲渡料の金額と、対象となる設備の範囲
- 譲渡される設備の状態・耐用年数(すぐに買い替えが必要な設備がないか)
- 造作譲渡料を含めた総額で、スケルトンと比較して本当に割安かどうか
費用を抑える工夫
- 居抜き物件を活用し、使える設備は流用する
- 中古厨房機器やリースの活用でコストを分散する
- デザインにメリハりをつけ、こだわる部分と簡素にする部分を分ける
- 複数の内装業者から相見積もりを取り、価格・提案内容を比較する
見積もり時に確認すべきこと
- 見積もりに含まれる範囲(設計費、申請費用なども含むか)が明確か
- 追加工事が発生しやすい項目(給排水・電気容量の変更など)の説明があるか
- 工事期間中の家賃負担も資金計画に含めているか
- 保健所・消防署の許可要件を満たす設計になっているか
- アフターサービス・保証内容が明記されているか
この記事のまとめ
- 内装工事費用の坪単価は、居抜き15万〜30万円、スケルトン30万〜60万円程度が目安。
- デザイン性やこだわりの度合いによって、坪単価はさらに上振れすることがある。
- 居抜きはコストを抑えられる一方、間取りや設備の自由度が低くなる。
- 厨房設備は保健所の基準を満たす必要があり、費用が高額になりやすい項目。
- 居抜き物件では造作譲渡料が別途発生することがあり、契約前の確認が必須。
- 複数業者からの相見積もりと、中古・リースの活用がコスト削減の基本策になる。
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