
「銀行はBARにお金を貸してくれないんですよね?」
そう思い込んで、融資を検討すらしない人が実は多い。
BARは水商売的なイメージから融資が難しいと誤解されがちですが、
実際には多くのオーナーが公的機関からの融資で開業しています。
この記事では、BAR開業時に検討すべき融資先の種類と、
審査で重視されるポイントを整理します。
融資は「自己資金の代わり」ではなく「自己資金とセット」
融資は自己資金が足りない部分を補うものであり、自己資金ゼロで全額を融資でまかなおうとする計画は、審査で不利になりやすいのが実情です。(詳しい自己資金の目安は「BAR開業の自己資金はいくら必要?」の記事も参照してください)
「融資額=自己資金の3〜4倍」が現実的なライン
自己資金と融資のバランスを事前に設計しておくことが、
審査をスムーズに進める大前提になります。
主な融資先の種類
| 融資先 | 特徴 |
|---|---|
| 日本政策金融公庫 | 創業融資に強い政府系金融機関。実績がなくても相談しやすい |
| 信用保証協会付き制度融資 | 自治体・信用保証協会・金融機関が連携する融資制度。地域ごとに利率や条件が異なる |
| 民間銀行のプロパー融資 | 保証協会を介さない銀行独自の融資。実績のない開業直後は難易度が高め |
| 信用金庫・地方銀行 | 地域密着型で、開業予定エリアの金融機関は相談しやすい傾向がある |
開業時の第一候補は日本政策金融公庫
実績のない創業者への融資に積極的で、
相談窓口も全国に設置されています。
多くのBARオーナーが最初に検討する選択肢です。
審査で重視されるポイント
✅ 見られる主な項目
- 自己資金の額と、その資金を貯めてきた過程(通帳履歴)
- 事業計画書・創業計画書の具体性と実現可能性
- 業界経験の有無(バーテンダー経験、飲食店勤務経験など)
- 立地・客層・価格設定など、売上根拠の説得力
- 借入希望額に対して返済計画が現実的かどうか
「経験」は数字以上に見られることがある
未経験からの開業は不可能ではありませんが、
業界経験がある人と比べて、事業計画の説得力を
より丁寧に積み上げる必要があります。
必要書類の一覧
- 創業計画書(日本政策金融公庫所定の様式、または自作の事業計画書)
- 本人確認書類、住民票
- 自己資金の裏付け資料(通帳のコピーなど)
- 物件の賃貸借契約書(または契約予定を示す資料)
- 内装・設備費用の見積書
- 職務経歴書(業界経験を示すもの)
- 既存の借入がある場合はその返済状況が分かる資料
融資までの流れ
- 事業計画書・創業計画書を作成する
- 融資先(公庫・制度融資・銀行など)に事前相談する
- 申込書類一式を提出する
- 担当者との面談(事業内容・資金計画についてのヒアリング)
- 審査(数週間程度かかることが多い)
- 融資可否の通知、契約手続き
- 入金
面談から入金まで、1カ月前後を見込んでおく
物件契約や内装工事のスケジュールと、
融資のタイミングがずれないよう、逆算して動く必要があります。
面談対策
⚠️ 面談で聞かれやすい質問
- なぜBARを開業しようと思ったのか(動機の一貫性)
- なぜこの立地・この価格帯を選んだのか
- 想定する客層と、その根拠
- 開業後の集客方法(具体的な施策)
- 売上が計画通りいかなかった場合の対応策
「聞かれてから考える」のではなく「聞かれる前提で準備する」
面談は暗記した回答を話す場ではなく、
自分の事業を自分の言葉で説明できるかを見られる場です。
想定質問に対して、数字と根拠を添えて答えられるよう準備してください。
審査に落ちたときの対処法
- 落ちた理由を可能な範囲で担当者に確認する(自己資金不足、計画の説得力不足など)
- 自己資金を積み増し、半年〜1年後に再申請する
- 事業計画の甘い部分(売上根拠、資金繰り計画など)を修正する
- 認定支援機関(税理士・商工会議所など)のサポートを受けて計画をブラッシュアップする
- 制度融資や信用金庫など、別の融資先を並行して検討する
この記事のまとめ
- 融資は自己資金の代わりではなく、自己資金とセットで設計するのが基本。
- 日本政策金融公庫は創業融資に積極的で、開業時の第一候補になりやすい。
- 審査では自己資金の裏付け、事業計画の具体性、業界経験などが重視される。
- 必要書類は創業計画書、自己資金の裏付け資料、契約書・見積書など多岐にわたる。
- 面談は暗記回答ではなく、自分の言葉で数字と根拠を説明できる準備が重要。
- 審査に落ちても、自己資金の積み増しや計画の見直しで再挑戦する道はある。
一人で悩むより、一度相談してください
開業の失敗は「知識不足」より「相談不足」から始まります。
開業前・開業後どちらでもOK。まず話しましょう。
秘密厳守 / 即日対応 / 相談無料
