
「営業許可は誰の名義で取ればいいの?」「物件契約は個人と法人どっちがいい?」
名義の問題は、開業準備の中で見落とされがちですが、
後から変更するのが面倒な部分でもあります。
この記事では、BAR開業に関わる名義の考え方を整理します。
名義が問題になる3つの場面
「許可」「契約」「口座」、それぞれ別の名義ルールがある
営業許可は個人か法人か、物件契約は誰の名前で結ぶか、
事業用口座は屋号付きか法人名義か。
それぞれ別の判断が必要になる場面です。
飲食店営業許可の名義
⚠️ 押さえておくべきポイント
- 個人事業主として開業する場合、営業許可は個人名義で取得する
- 法人として開業する場合、営業許可は法人名義で取得する
- 個人事業主から法人化(法人成り)する際は、改めて営業許可の名義変更手続きが必要になる(「BARの法人化タイミング」も参照)
- 深夜酒類提供飲食店営業届出も、営業許可と同じ名義で行う必要がある
「法人化タイミング」の記事でも触れた通り、
名義変更手続きは意外と見落とされがちな重要ポイント
法人化のタイミングで営業許可の名義変更を忘れると、
無許可営業の状態になりかねません。管轄の保健所・警察署への
事前確認を必ず行ってください。
物件契約の名義
| 契約名義 | 特徴 |
|---|---|
| 個人名義 | 個人事業主として開業する場合の一般的な形。契約者本人が全責任を負う |
| 法人名義 | 法人として開業する場合。ただし代表者の連帯保証を求められることが多い |
| 個人→法人への変更 | 法人成りの際、賃貸人の承諾を得て契約者名義を変更する必要がある |
「BAR開業時の保証人問題を解説」でも触れた通り、
法人契約でも代表者個人の連帯保証が求められることが一般的
法人名義で契約しても、経営者本人の責任が
完全になくなるわけではない点に注意してください。
⚠️ 契約前に確認すべきこと
- 法人化を見据えている場合、賃貸人が名義変更に応じてくれるか事前に確認する
- 名義変更に伴う手数料・再契約料が発生するかどうかを確認する
- 契約書に名義変更に関する条項が明記されているか確認する
事業用口座の名義
- 個人事業主は「屋号+個人名義」の口座を開設できる金融機関が多い
- プライベート用の口座と事業用の口座を分けることで、経理・確定申告が格段にしやすくなる(「BARの確定申告ガイド」も参照)
- 法人化した場合は、法人名義の口座を新たに開設する必要がある
- キャッシュレス決済サービスの入金口座も、事業用口座に統一しておくと管理しやすい
口座を分けないまま経営すると、後で確定申告時に苦労する
「BARの確定申告ガイド」でも触れた通り、
プライベートと事業の境界が曖昧だと、
経費の按分や売上の集計が非常に煩雑になります。
開業と同時に口座を分けることを強くおすすめします。
法人化する場合の名義変更
法人化(法人成り)に伴い、以下の名義変更手続きが必要になります。
- 飲食店営業許可・深夜酒類提供飲食店営業届出の名義変更(保健所・警察署)
- 物件の賃貸借契約の名義変更(賃貸人の承諾が必要)
- 事業用口座の新規開設(法人名義)
- 取引先(卸業者、金融機関など)への契約名義変更の連絡
- 各種契約(リース契約、決済サービスの契約など)の名義変更
「BARの法人化タイミング」でも触れた通り、
名義変更は法人化準備の中でも特に時間がかかる項目
これらの手続きには時間がかかるため、
法人化のスケジュールには十分な余裕を持たせてください。
共同経営時の名義の注意点
- 複数人で共同経営する場合、代表者を誰にするか(営業許可の名義)を明確にする
- 出資割合と、経営権・利益配分の関係を書面で取り決めておく
- 共同経営でトラブルが起きた際、名義人(代表者)に法的責任が集中しやすい点を理解しておく
- 法人形態(合同会社など)を選び、出資者としての責任範囲を明確にする選択肢もある
この記事のまとめ
- BAR開業では「営業許可」「物件契約」「事業用口座」それぞれで名義の判断が必要になる。
- 営業許可・深夜酒類提供飲食店営業届出は、個人事業主か法人かで名義が変わる。
- 法人契約でも、代表者個人の連帯保証を求められるケースが一般的。
- 事業用口座はプライベートと分けて開設することで、確定申告の負担が大きく軽減される。
- 法人化する際は、許可・契約・口座など複数の名義変更手続きが必要になり時間がかかる。
- 共同経営の場合、代表者(名義人)への責任集中を理解した上で取り決めを行う必要がある。
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