
「どの街で開業するかで、成否の半分は決まる」
そう言われるほど、立地はBAR経営に大きな影響を与えます。
この記事では、BARという業態の特性(深夜営業・滞在型・客単価の高さ)との
相性を軸に、立地タイプをランキング形式で整理します。
※このランキングは統計データではなく、BARの業態特性との相性を
編集部が整理したものです。実際の判断は、エリアごとの
市場調査(「BAR開業前に市場調査する方法」参照)に基づいて行ってください。
ランキングの評価軸
- 夜間(特に20時以降)の人通りがあるか
- BARの客単価帯に合う客層が存在するか
- 家賃水準と見込み売上のバランスが取れるか(「BARの家賃比率の考え方」も参照)
- 競合が多すぎず、かつ需要が証明されているか
BARは「昼の人通り」ではなく「夜の人通り」で立地を評価する
昼間に賑わっていても、夜になると人がいなくなるエリアは
BARには不向きです。評価は必ず夜間の状態で行ってください。
第1位:ターミナル駅周辺の繁華街
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 強み | 夜間の人通りが多く、新規客の流入が見込みやすい |
| 客層 | 仕事帰り、飲み会の二次会、デートなど幅広い |
| 注意点 | 家賃が高く、競合も多い。差別化できなければ埋もれやすい |
需要は大きいが、固定費・競合との勝負になるエリア
「BARの家賃比率の考え方」で触れた通り、
高い家賃に見合う売上を継続的に作れるかが勝負です。
明確なコンセプトと差別化ポイントが前提になります。
第2位:オフィス街の裏通り
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 強み | 仕事帰りの一人飲み・接待需要、客単価の高い層を狙える |
| 客層 | ビジネスパーソン中心、平日の需要が安定しやすい |
| 注意点 | 週末・祝日は人通りが減り、曜日による売上の波が大きい |
✅ 向いているコンセプト
- 落ち着いた大人向けのBAR、一人でも入りやすい雰囲気の店
- 平日重視の営業スタイル(週末は定休日にする選択肢も)
第3位:住宅街に近い乗降客の多い駅周辺
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 強み | 家賃が比較的抑えられ、地域の常連客が定着しやすい |
| 客層 | 近隣住民、帰宅途中の一杯需要 |
| 注意点 | 新規客の流入は繁華街より限定的、集客はリピート中心になる |
「常連客を育てる」ことが前提のエリア
「BARの常連客を増やす方法」で触れたような、
関係性を深める接客と継続的な情報発信が、
このエリアでの経営安定の鍵になります。
第4位:観光地・ホテル周辺
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 強み | 観光客・出張客など、地元以外の客層を取り込める |
| 客層 | 宿泊客、観光客、地域の特色を楽しみたい層 |
| 注意点 | 季節・天候による需要変動が大きく、リピート需要は限定的 |
✅ 押さえるべきポイント
- 多言語対応・キャッシュレス決済への対応が重要(「BARのキャッシュレス決済導入ガイド」も参照)
- 地域性を活かしたオリジナルメニューが差別化のカギ
- 閑散期の資金繰り計画を事前に立てておく(「BARの資金繰り改善方法」も参照)
第5位:学生街・大学周辺
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 強み | 家賃が比較的低く、若年層の来店が見込める |
| 客層 | 学生、若い社会人 |
| 注意点 | 客単価が低くなりやすく、BARの高単価モデルとは相性が悪い場合がある |
低単価・高回転のカジュアルバーとの相性は良いが、
じっくり飲む高単価のBARには向きにくい
長期休暇中の来客減少も考慮した、
年間を通じた資金計画が必要になります。
立地選びで共通して確認すべきこと
- 夜間の現地確認:平日・週末それぞれの夜に、人通りと客層を自分の目で確認する
- 家賃と見込み売上の整合性:家賃比率10%前後に収まる売上が現実的に狙えるか
- 競合状況:類似コンセプトの店が多すぎないか、逆に需要の証拠が見えるか
- 視認性と動線:通行人から店が見えやすいか(「BARの看板デザインで集客は変わる?」も参照)
- 物件条件:用途地域・原状回復義務などの契約条件(「BAR開業で避けるべき物件とは?」も参照)
「良い立地」とは、自分のコンセプトと客層が噛み合っている立地
ランキング上位の立地が、必ずしも自分に合うとは限りません。
「BARのターゲット設定方法」で決めた客層が、
実際にそのエリアにいるかどうかが最終的な判断基準です。
この記事のまとめ
- BARの立地は「昼」ではなく「夜の人通り」と客層で評価する必要がある。
- ターミナル駅周辺の繁華街は需要が大きい一方、高い家賃と競合との勝負になる。
- オフィス街の裏通りは、仕事帰りの一人飲み・接待需要を狙えるが曜日による波が大きい。
- 住宅街近接の駅周辺は家賃が抑えられ、常連客を育てる経営に向いている。
- 観光地・ホテル周辺は新規客を取り込みやすいが、季節変動への備えが必要。
- 最終的には、自店のコンセプト・ターゲットとエリアの客層が噛み合っているかで判断する。
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